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2012/11/14

[非将棋ネタ]「悪口を言ってごめんなさい」

将棋勉強ブログですが、非将棋ネタです。
Twitterに流すには長くなりそうだし、
考えをまとめるためにブログ記事にしてみます。

・昨日、娘の学校の道徳の時間で
「悪いことをしている人は今この場で謝りましょう」
という授業(?)があった

・そこで、娘は10人前後の子に
「悪口(陰口)を言ってごめんなさい」と謝られた。

・娘はそんな風に悪口(陰口)を言われてるとは知らなかった。

・それを聞いた妻は少なからずショックを受けたようだが
当の本人は「謝ってくれたし」と特に気にしてない様子だった。

・娘自身は普段ふざけあって遊んでる男友達と
互いに「(遊びでふざけてとは言え)叩いたりしてごめんなさい」と謝った。


妻から聞いた、娘から聞いた話なので
正確性はかなり欠けると思いますが、
おおよそこんな話です。

僕がどうしてもわからないのは
これが「道徳」の授業としてどういう意味や目的があるのか、ということです。

学校側の意図としてはワシントンの逸話のように
「桜の木を切ってごめんなさい」みたいなのを
期待してたのかも知れません。

ただ(聞いた話だけで判断すると)結果として
「うちの娘はクラス全員の前で10人前後の子から悪口を言われている」
「うちの娘は悪口を言われるような子です」
という宣告をされただけのように思えます。

悪口を言われた理由はわかりませんが、
それが嫉妬や誤解によるものだとしても
言われる側にも何らかの原因があるでしょう。
うちの娘は良く言えばおおらかでマイペース、
悪く言えば幼稚で鈍感でデリカシーが無いところがあるので、
日頃の言動で知らず知らずの内に相手を傷つけてることもあると思います。
本人がそれに気付いてないのだとしたら
気付くきっかけになるのかも知れません。

妻の推測では、普段からよく遊んでるけど
よく喧嘩もする気の強い友達がいて、
喧嘩をした時にその子が周りに悪口を吹聴し、
他の子もその子に合わせて悪口を言ったのでは?と思ってます。

ただそれをクラスメート全員の前で
授業の中で、個人攻撃をするようにして
告白させるような必要があったんでしょうか?
そのどこが「道徳」なんでしょうか?

僕は教育学については知識が浅いので
これが子供の情操教育に何らかの良い影響があるのかも知れませんが、
少し理解し難い部分があります。
詳しい方に意見をいただければ幸いです。

そして、この話を聞いた親はどうすればいいのでしょうか。

「娘から聞いた妻から聞いた話」で、
娘自身も全て話していない可能性もありますし、
妻が拡大解釈して僕に伝えてる可能性もあります。

当の本人が(少なくともうわべでは)気にしてない様子ですが、
小学四年生にもなるとそろそろ親に本心を隠すこともあるでしょう。
気の弱い子なら友達関係に萎縮してしまうでしょう。
強くショックを受けたら万が一、ということもあり得るレベルにも思えます。
もし万が一のことがあっても、この授業をすることで学校側は
「トラブルはあったようだが解決していた」という
言い訳ができるからこういうことをするんでしょうか?

妻は少なからずショックを受けた様子です。
「私(達)の教育が悪かったのか」という疑問が
頭の中をめぐってるんじゃないかと思います。
娘に対して「あんたが悪いんだから気をつけなさい」と
否定するような発言をしてしまいかねないとも思ってます。

長々と書いてる割に僕はそれほど深刻には捉えてなくて
(純粋に「教育」の視点からの意義が何か?という興味が強いです)
悪口を言われていても、それを本人が気にしていない様子でも
娘の性格・個性として受容するべきだと思ってます。
今の娘を親や学校の教育が悪かったからこうなったとは全く思えませんし、
むしろ自信を持って「いい子に育っている」と言えます。
不必要に他人を攻撃するような言動は慎むべきで
娘がそういうことをしたから悪口を言われているのであれば
厳重に注意する必要はあると思いますが、
簡単に言えば「よくあること」だと思ってます。

という考えを僕が妻に伝えても、
それを受け入れて全く気にしない、というのも難しいでしょう。
それもよく分かります。
「非を含めて全て受け入れる」ことがどれだけ難しいか。
親である僕自身も、おそらく妻自身もそれが出来ないのに
まして自分の娘の非を受け入れるなんて簡単ではありません。

親が子を「育てる」なんておこがましい話で、
子供は自分自身の力でちゃんと「育つ」と思ってます。
乳幼児の内は、例えば火に触れてやけどをしないように、というように
自分自身に危害が加わらないようにケアし、
その段階を超えれば次は他人に危害を加えない、
というケアが必要だとは思います。
それ以上のことは親は手出しをするべきではないと思ってます。

子供の限界線を親が決めつけるのも良くないと思ってます。
「どうせ子供だから」「子供だからこれで十分」というのは
子供という「人間の能力」を低く見すぎてる、と思います。
子供は親がそういう判断をした、ということを敏感に察知します。
それは子供の可能性を潰してるだけになるでしょう。

と頭では分かっていても、ちゃんと実行できているわけではありません。
それだって仕方ないでしょう。
僕だって妻だって初めての子育てなんです。
親にとって子育てはいつまでたっても未知の領域を進むことです。
子供が何人いたってそうでしょう。
「初めての新生児」「初めての10歳児」
「初めての二人目の子供」「初めての三人目の子供」
子供が複数になっても一人目と同じ、なんてことはありえません。
思い通りになるわけがない、ということを理解しておく必要があると思ってます。

娘の様子は変わらないようですが、取り敢えず様子見です。
まずは妻のケアが必要な気がします。
妻に対しては
・娘の人格は否定せず受け入れる。
・しかし娘が他人を傷つけているのであれば指摘し正す。
・僕や妻の教育が悪いなんてことは全くない。
という方針でいいのかなと。

書くことで自分の考えをまとめたかったので
長々と乱文失礼しました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
まとまったかどうかはよく分かりませんが。

繰り返しますが僕は本当に深刻に捉えてるわけではないので大丈夫です。
と、僕が深刻に捉えてないことに問題があるかも知れませんが。
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